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2020年6月号 No.519

建設技能者能力評価制度「レベル判定システム」の運用開始について

建設業界における最も大きな課題の一つは、建設業を支える担い手の確保です。国土交通省では、これまでも官民連携の下、適切な賃金水準の確保や社会保険の加入徹底など、現場で働く技能者の処遇改善のための取組を進めてきたところですが、今後はこれらの取組に加え、現場で働く技能者一人ひとりの経験や技能を正しく評価し、経験・技能に応じた処遇を実現させることが重要です。経験・技能によって立場や賃金が上昇すれば、技能者自身のモチベーションの向上や、若い技能者に対するキャリアパスの明確化にもつながり、優秀な人材の確保、定着・育成も期待できます。

こうした中、平成31年4月から、技能者の資格情報や就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する仕組みである「建設キャリアアップシステム」の本運用が開始され、これまで把握が難しかった技能者の技能・経験を客観的に把握することが可能となりました。

国土交通省においては、このシステムに登録・蓄積されている技能者一人ひとりの技能・経験に応じてレベル1~4の4段階の評価を行う「建設技能者の能力評価制度」を本格的にスタートしました(4段階のレベル基準はそれぞれ職種を代表する団体が策定し、国土交通省において認定(令和元年度末時点35職種を認定))。

技能者の能力評価を行う場合は、令和2年4月から運用が開始された「レベル判定システム」に直接アクセスし、申請を行っていただくことが必要になります(申請には手数料が必要)。その後、申請内容に基づきシステム上で技能者のレベル判定が行われ、レベルに応じた色のカードが発行されます。なお、当面の間は、技能者本人がレベル判定の申請を行わず、本人の同意の下で所属企業等が代理申請を行うこととなります。これは、申請の際に、技能者の経歴(過去に働いていた期間等)を所属企業等が証明することが必須となるからです。

レベル判定システムへの申請を行い、技能者の能力を「見える化」しましょう!

詳しくは、国土交通省HPの「能力評価制度」をご覧ください。

国土交通省HP「能力評価制度」
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_fr2_000040.html

 

建設キャリアアップシステムとは
技能者一人ひとりの資格や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積する仕組みです。技能者と事業者の双方にメリットがあります。
経験や資格に応じてレベルアップ!
技能者の経験や知識・技能、マネジメント能力に応じてレベル1から4のカードを発行。能力が上がるとレベルも上がり、カードの色が変わります。

※専門工事業団体等によって職種ごとに能力評価基準が策定され、その中でレベルアップに必要な資格や経験年数等が設定されています。

 

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