FOCUS

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2018年2月号 No.495

厚生労働省建設労働者緊急育成支援事業~職業訓練卒業生との意見交換会~

平成27年度よりスタートした建設労働者緊急育成支援事業は3年目を迎えました。折り返し地点となった今年度、職業訓練卒業生のフォローアップの一環として就職した方を対象とした全拠点初の意見交換会を長崎拠点において、平成27、28年度に訓練を卒業し、現在、長崎県内の建設会社で働いている4名の方に参加いただき開催しました。

 

平成27年度第2回躯体系技能者(鉄筋)コース
平成28年2月1日~3月31日

 
有限会社林田鉄筋工業(鉄筋工)

迫 智哉 さん
現在の仕事:鉄筋で柱、梁を組んでいます。


有限会社林田鉄筋工業(鉄筋工)
藤田 泰亮 さん
現在の仕事:迫くんと同じような仕事をしています。最近は、図面を見れるようになりました。

平成28年度第1回技能工(型枠大工)養成講座
平成28年6月27日~8月26日


本田建設有限会社(型枠工)
本田 賢太郎 さん
現在の仕事:カステラ工場、レストランの新築工事の仕事をしています。


原田建設工業有限会社(型枠工)
川原 勝太 さん
現在の仕事:寄宿舎施設、ダム、高速の耐震工事などに携わっています。

 

Q1 訓練を受けて入職し、良かったと思うことを教えてください。

迫さん
訓練に2級鉄筋施工技能士の実技内容が組み込まれていたので一連の流れを勉強し訓練できました。周りの人もよい人達ばかりで楽しく学ぶことができ資格も取得できました。

藤田さん
以前は全く違う業界にいたため、訓練というステップを踏んでから就職したことで仕事にすんなり入っていくことができました。

本田さん
様々な年齢の人(20、30、40代)と共に訓練でき、人付き合いができたことが良かったですね。

川原さん
実際の作業現場を見ることができ、就職後の自分をイメージすることができました。

 

Q2 実際に働いてみて訓練との違いはありますか?

迫さん
鉄筋の重さ、太さが全然違いました。初めは図面の数字が分からなかったのですが、今は少し覚えました。夏の作業は暑いです。

藤田さん
訓練を受けていたので図面の見方など、会社側はもうちょっと分かっていると思っていたようです。図面の見方は難しく初めは分からなかったのですが、だんだんと分かるようになってきました。

本田さん
やはり訓練と現場での仕事ではギャップがありますね。覚悟はしていましたが会社によっていろいろなやり方があるので慣れるまで大変でした。

川原さん
基本的なことは訓練も現場もそのままでした。図面の見方は教えてもらっていないので苦労しました。

 

Q3 現在つらいことや不安に思っていることはありますか?

迫さん
不安だらけです。仕事を雰囲気で覚えている感じです。理解してやっているつもりですが、ちゃんとできているか不安です。

藤田さん
良い人達に恵まれて楽しく仕事ができています。鉄筋工は若い人が多いです。屋外の仕事なので夏は当然暑く、つらいですね。更に鉄筋も熱くなるので暑さ倍増です。

本田さん
今の現場は休みが日曜日のみで朝早いのがつらいです。分かっていましたが休みがもう少しあるといいです。

川原さん
年配の人が多く若い人がいません。直近の先輩はほとんどが50代、60代です。若い人がもっと入ってくるような業界になればいいと思っています。

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