FOCUS

FOCUS
2023年5月号 No.548

新鮮な目線で“なんでだろう?”を追求!生徒と共に学びを楽しみ、成長を支える

四季折々の彩りを見せる塩原渓谷や沼ッ原湿原などの名所で知られる、栃木県北エリアに広がる那須塩原市。栃木県立那須清峰高等学校は、1961年にこの県北エリア初の工業高校・那須工業高等学校として開校し、1997年に商業科などを増設して校名を新たにした総合選択制専門高校です。地域産業界をはじめ、様々なフィールドで活躍する人材を輩出する同校について、建設工学科の酒井祐貴先生にお話を伺いました。

学科を越えた学びもある日々
地元にも学校の魅力を発信!

総合選択制専門高校であることが、同校の特徴の一つだ。

「授業は学科ごとで行いますが、興味や適性、進路に応じて他の分野も学ぶことができ、部活動などを通じて学科の枠を越えた生徒同士の交流も活発です。また校内課題研究発表会という各学科の課題研究成果を発表する場も設けています。これは、他の学科がどのようなことに取り組んでいるのかを理解できるほか、例えば商業科が得意としているプレゼンテーションの様子を見ることで、建設工学科の生徒たちが“伝える技術”を学べる機会にもなっています。校内課題研究発表会は関係企業の皆さまや同窓会、保護者の方々も招くなど、開かれたものにしています。さらに昨年からZOOMでの配信も行い、地域の中学校に対しても本校がどういったことに取り組んでいるかを知ってもらえるよう図りました」

普通科志向の強い昨今、中学校の生徒や先生方にいかに建設工学科の魅力を伝えるかが大きな課題と捉えている酒井先生。

「建設工学科がどういった勉強をしているのか、イメージが漠然とされている方も少なくありません。できる限り“体験”を通して建設工学科の魅力を知っていただき、土木・建築に対する興味を抱いてもらえるよう努めています。コンクリートを使ってメモスタンドをつくる体験や、ドローンを飛ばして普段とは違う視点を体験してもらうなど、建設工学科の取り組みに触れることで、ものづくりの楽しさや価値が伝わることを期待しています。また近隣の小学校に伺ってプランターのケースを製作するなど、地域貢献も含めた形で本校の魅力を地域の皆さまに発信しています」

 

1 2

関連記事

しんこう-Webとは
バックナンバー
アンケート募集中
メールマガジン配信希望はこちら