FOCUS

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2022年7・8月号 No.540

生徒の主体性を引き出し、多彩な学びの機会を提供したい!

「こんにちは!」生徒の爽やかな挨拶が飛び交う、創立105年の歴史と伝統を誇る山梨県立甲府工業高等学校。“技術者となる前に人間となれ”という教育信条のもと、就職・進学の両面の指導に力を入れる同校は、進路決定率において22年連続100%を達成しています。今回は2022年度より新たに教務主任となった土木科の金井大明先生に、生徒たちを温かく育む同校の取り組みを伺いました。

活気ある明るい雰囲気が日常
企業と連携した盛んな取り組みも

「活気がある、ということが本校の一番の特徴です。企業の方などが来校された際も、元気よく挨拶をする生徒たちについてお褒めの言葉をいただくことが多いです。そうした姿勢も周りの大人たちが強要しているわけではなく、この学校に根づいている文化のようなもの。生徒たちもものづくりが好き、部活動も好き、いろいろなことを頑張りたい、という前向きな気持ちを持った子がほとんどなので、快活な雰囲気は本校ではごく自然な日常風景なんです」

卒業した先輩たちも県内外の産業界で主力となっているほか、公務員、企業経営者などさまざまな形で多方面に活躍しており、同校も地域をはじめとした企業とのつながりは非常に強いという。出前授業や企業見学会、現場見学会など多くの機会に恵まれていることが、進路決定率22年連続100%という数字にもつながっている。

「企業と各学科とのやりとりも盛んに行われています。最新のICT技術などが目の前で実演されることで、生徒の入職に対する意識や、その企業に対する期待が高まっていくのがわかります。生徒自身に自らの将来を考える機会を与えていただいているのは、大変ありがたいですね」

 

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