特集
特定技能外国人の中長期的キャリアパス構築への支援等について
(2)2号移行も見据えた1号特定技能外国人のスキルアップ支援
「2号移行も見据えた1号特定技能外国人のスキルアップ支援」の観点から、
❶ 正会員団体が実施するスキルアップ技能研修への支援
❷ 無料日本語講座
❸ 無料母国語安全衛生教育
などの支援を行っています。
❶ 正会員団体が実施するスキルアップ技能研修への支援
JACの正会員団体が国内において実施するスキルアップ技能研修について、その実施経費を全額支援しています。スキルアップ技能研修には、「JACに受入負担金をお支払い頂いている企業に雇用されている1号特定技能外国人及び技能実習生」であれば、受講することができます。令和5年度は、6団体が「2級技能検定を目指す研修等」を実施し、182人が受講しています。
令和6年度においても、いくつかの団体でスキルアップ研修の実施が検討されているところであり、所属団体に状況をご確認願います。また、今後は、特定技能2号を目指す方々も増加してくることが想定されるので、「特定技能2号を目指すスキルアップ研修」も各団体において企画されることを期待しています。
❷ 無料日本語講座
建設現場においては、安全かつ円滑に業務を行うため、日本語におけるコミュニケーションは重要であるとの観点から、無料の日本語講座を実施しています。JACに受入負担金をお支払い頂いている企業に雇用されている1号特定技能外国人及び技能実習生であれば、受講することができます。令和5年度は17回開講し、受講人数は421人(うち70人が技能実習生)となっています。
令和6年度は、講座の種類を9種類に増やし、
・スマホで学ぶ日本語講座(8月27日より募集開始)
・生活の中にある漢字を学ぶオンライン講座
・建設現場で使える日本語を学ぶオンライン講座
・母国語で日本語を学ぶオンライン講座
・対面授業で総合的な基礎を養う講座
・文字の読み書きからはじめる日本語入門者向けオンライン講座
・初歩から上級まで5コースを用意するオンライン講座
・日曜日に対面・オンライン併用で開催するサンデー日本語教室
・日本語能力試験合格に焦点をあてたオンライン講座
を開講しています。
JACのHPで、今後の開講予定を随時お知らせし、申込の受付を行っているので、是非ご活用をお願いします。
https://jac-skill.or.jp/support-service/japanese-language-course.php
❸ 無料母国語安全衛生教育
令和6年度より、無料の母国語安全衛生教育をオンラインで開始しています。JACに受入負担金をお支払い頂いている企業に雇用されている1号特定技能外国人及び技能実習生であれば、受講することができます。
科目や言語については、会員団体へのアンケート調査を実施し、ニーズの高い10科目(「足場」、「フルハーネス」、「新規入職者安全衛生教育」、「職長・安全衛生責任者教育」、「丸のこ」、「玉掛け」、「ローラー運転」、「小型車両系建設機械」、「移動式クレーン等の運転」、「自由研削といし」)、5言語(ベトナム語、インドネシア語、英語、中国語、カンボジア語)について、令和6年度中に順次開講していく予定です。
まずは、令和6年7月に、「足場」、「フルハーネス」、「新規入職者安全衛生教育」の3科目について、ベトナム語、インドネシア語、英語の3言語で開講し、39人(うち技能実習生21人)が受講したところです。
教材は建設業労働災害防止協会のテキストを母国語に翻訳したもの等を用い、登録教習機関に講習を委託して実施しています。
JACのHPで、今後の開講予定を随時お知らせし、申込の受付を行っているので、是非ご活用をお願いします。
https://jac-skill.or.jp/support-service/online-education.php