特集

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2018年2月号 No.495

建設企業が行う工業高校生採用活動の取り組みについて その2

II 高校生採用のルールとスケジュール

高校生の求人~採用までの流れ

 

必ずおさえたい基本の3つのルール

RULE 1
ハローワークの手続きとそのスケジュールを知ろう
求人申込書の提出、求人票の返戻、学校への求人票の送付または訪問、推薦開始日、選考開始期日はそれぞれ規制があります。詳しくは左のチャート図を参照ください。また、年度によって日程が変更になる場合がありますので、必ず事業所を管轄するハローワークにおたずねください。

RULE 2
1人1社制というルール
1人の生徒が、ある会社の募集に応募した場合、一定期間についてはその選考結果が決まらない限り、他の会社の求人に応募できない就職慣行があります。不採用の場合、通知が遅れると生徒が他社へ応募する機会が失われます。採否は選考後、速やかに決定し極力7日以内に学校を通じて本人に通知してください。

RULE 3
求人活動は学校を通じて行われます
高校生の採用について、求人票の提出、応募の受付、生徒への連絡等はすべて学校を通じて行います。企業が直接家庭訪問をするといったことは禁止されています。

 

 

工業高校における進路指導の流れ(3学期制の場合)

 


求人票作成の 5つのテクニック

TECHNIC 1
募集を希望する学校がある場合は「指定校求人」に
高校を指定して求人する「指定校求人」と、高校を指定せずどの高校からも応募できる「公開求人」があり、いずれかを選択できます。多くの企業は推薦依頼校を「指定校」としており、「指定校求人」により企業も高校もより確度の高い採用につなげています。

TECHNIC 2
求人票で生徒が重視する項目は、給与、勤務地や離職率

生徒が求人票の項目の中で重視しているポイントは、休日、給与、勤務地、離職率などが多く、離職率については、直近3事業年度の離職者数を求人申込書類に記載することになっています。求人票等への記載は高校生にもわかりやすく記載することが効果的です。

TECHNIC 3
応募前の職場見学は積極的に

生徒が応募前に職場見学を行うことは、職業や企業の理解を深め、自分の目で応募先企業を選ぶ良い機会となります。また、生徒に採用選考前に直接会える貴重な場となります。この機会を積極的に活用しましょう。

TECHNIC 4
パンフレットやインターネットを活用

求人票に記載できる内容には限界があります。生徒は興味を持った企業について、パンフレットやホームページを通じて情報収集を行います。求人票にパンフレットを添付することやホームページを活用してより多くの情報を発信することが不可欠といえます。

TECHNIC 5
求人票は持参して情報共有を図りましょう

求人票がハローワークから返戻されたら、企業から学校へいち早く届けることが鉄則です。7月1日の求人活動開始日以降、近年では生徒数を大きく上回る数の求人票が学校に届きます。求人活動開始日以前に学校訪問を行い、企業説明などを行っておくことに加えて、求人の状況を知るためにも、求人票は持参することをお勧めします。

 

調査報告書のダウンロードとお問い合わせ

前号、今月号で紹介した調査報告書は、本財団ホームページから閲覧、ダウンロードが可能となっていますのでご活用ください。
http://www.kensetsu-kikin.or.jp/database/pdf/kikin2018_1228.pdf

本調査についての問い合わせ先
一般財団法人 建設業振興基金
企画広報部
Tel:03-5473-4584

【冊子PDFはこちら

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