FOCUS

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2023年3月号 No.546

明日の建設業を担う人材がここから!ひたむきな生徒を一丸となって支える想い

全国花火競技大会“大曲の花火”で知られる秋田県大仙市。この地で創立60周年を迎える秋田県立大曲工業高等学校は、「正・忍・創」の校訓のもと、産業界の第一線で活躍する多くの人材を輩出してきた工業高校です。令和元年度からコミュニティ・スクールを導入し、地域と連携して生徒を育むなど、様々な取り組みにもチャレンジする同校。その狙いや生徒への想いについて、土木・建築科の藤井十二支継先生に伺いました。

教職員、地域や保護者が
一丸となって生徒を育成!

同校に着任して5年目となる藤井先生。校内を見て特に感心するのは、目の前の物事にしっかりと向き合う生徒が多いことだと話す。

「明るく活気がありつつ、勉強も部活動も投げ出さずひたむきに取り組む生徒が多いのが本校の特徴です。私が監督を務める野球部にもそうした生徒たちが集まっていて、日々ハードな練習をこなしながら、目標である甲子園に向けて懸命に取り組んでいる姿が印象的です」

そうした生徒たちがいきいきと活躍していけるよう、教職員も地域も一丸となって将来に向けたサポートに取り組んでいる。

「1年生の段階からロングホームルームの時間を利用した進路ガイダンスを実施しているほか、地元企業の方に来ていただき、仕事内容や会社の取り組みも含めてざっくばらんにお話を聞ける機会などを設けています。あわせて、3Dスキャナーや電子レベルを使ったり、ドローンの操作やGPS測量を行うなど、先進的な体験もさせていただいています。また現場見学会では県内のダム工事や河川工事の現場などに伺い、無人の重機やICT技術が活躍する様子など、普段は目にすることのできないものにも触れさせていただいています。生徒はもちろんですが、私自身も最先端の機器やダイナミックな開発現場などを目にすると、その技術の高さや迫力に見入ってしまいます」

さらに生徒たちを支える学校づくりの仕組みとして、県内で2番目となるコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)を導入したことも同校の特徴の一つだ。

「コミュニティ・スクールは、保護者や地域の方々が学校運営に参画することで、学校を地域に開かれたものにしていこうとする制度です。本校では地域連携部会・安全防災部会・キャリア部会・広報部会の4つの分科会を設けて、学校をより良くするための意見交換を実施し、それを活かした学校づくりに取り組んでいます。たとえば『学校の取り組みをもっと発信してほしい』というご意見に基づき、ホームページを活性化して発信力の強化に努めるなど、人材の育成を担う学校として様々なアクションを図っています」

 

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