経営者のためのわかりやすい会計
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2024年9月号 No.561
企業の収益性
2.売上高利益率
売上高利益率は、売上に占める利益の割合を示すもので、売上1単位当たりどれだけの利益をあげているかを意味します。利益の源泉となる取引が効率的なものとなっているかを表しており、企業の収益性を判定するうえで最も用いられている比率といえます。
売上高利益率の分子にどの利益を用いるかについては、様々な利益が考えられますが、企業の本来の事業活動による収益獲得能力を把握するために、営業利益を用いていく場合が多いです。
第2回、第3回で記載した建設企業45,490社の平均値を利用して算定した売上高営業利益率は次のとおりです。