働き方改革への最終チェック
労働時間管理②
取組事例
きっかけ きっかけは「労働時間の見える化」
労働時間に関しては、現場のリーダーが現認をし、業務日報に始業・終業の時刻を記録していました。しかし、現場の作業員はほとんどが直行直帰であるため、業務日報が総務に戻ってくるのはタイムラグがありました。1週間経過してからでは、休暇の状況や記入漏れがあった場合の確認も難しく、給与計算をする総務の業務も煩雑になってしまい、何か方法はないかと検討をしてきました。
勤怠アプリを導入
リアルタイムに時間を確認するため、勤怠アプリを導入することにしました。作業員の方の個々のスマホにアプリを入れ、現場に入るときに「出勤」ボタンを押し、仕事が終了した際には「退勤」のボタンを押してもらいます。慣れるまでには押し忘れ等もありましたが、総務では管理画面が確認できるため、朝「出勤」ボタンが押されていない作業員の方には連絡をし、単に押し忘れなのか、それとも体調が悪くてお休みをしているのか?という確認をとるようになりました。また、労働時間が見える化できたことで、休日出勤が続いてしまっている場合は振替休日の促進や、長時間労働にならないよう声かけが出来るようになり、結果主義であった時間管理から、リアルタイムでの時間管理ができるようになりました。それ以上に、時間を記録することでそれぞれが労働時間に対しての意識が変わってきたように感じています。
年次有給休暇について
今までは有給休暇について、本社へ届出をだして取得をしていました。今回、勤怠アプリを入れたことで、有給休暇の申請もアプリからすることができるようになりました。紙で申請の煩わしさがなくなったことで、今までよりも誰もが有給休暇を取得しやすくなってきました。これからは、半日単位や時間単位といった有給休暇についてもチャレンジしていこうと思っています。
業務の効率化
勤怠アプリの導入によって、給与計算業務をしている総務の手間が格段に減りました。今までのように月末にまとめて勤怠の確認をしていた作業がなくなり、日々のチェックができること、また有給休暇の管理も個人別台帳を作成していたものが、アプリの中で完結するようになり労務管理について効率化が進み始めました。勤怠アプリは初期段階ですが、今後は労働時間削減のための効率化について他にも検討していこうと思っています。
初めは「本当にできるのか?」という不安な部分もあったようですが、日々改善しながら自社のルールを作り上げられているようです。労働時間の削減には、日々の行動改善が伴います。会社としての仕組み化にもっていくためにも、1つ1つの取り組みを大切にしていきましょう。
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