今あるものを大切に残していく。
大規模改修工事で守り続ける快適な暮らし。

あらゆる分野で「持続可能性」が注目を浴びる今、建物においてもその価値を長く受け継ぐことが求められている。今回はマンションをはじめとした大規模改修工事を中心に、住む方の快適な暮らしと未来に貢献する株式会社ダイニチの古賀 一正さん、西田 淳希さんに話をうかがった。

古賀 一正（こが かずまさ）さん

1975年9月生まれ 福岡県出身

着実で丁寧な仕事が、次なる仕事へとつながる。

現在、地元・福岡で分譲マンション改修工事の現場所長として施工管理を担う古賀さん。「工程が確実に守られているか、仕事が確実に成されているか。当たり前ですが、それらをつぶさに確認することが大切」と、この仕事の心構えを語る。「足場を組み、建物の状態を調べ、必要に応じた下地補修や塗装・防水工事を経て足場を解体する…その一連の流れに多くの職人や専門業者の方が関わるほか、改修する施設や状況により求められる対応も様々。各工程にムダが出ないよう、各人の動きを把握したうえで綿密な打合せを重ねています」。

またマンションの改修工事の際に重要となるのが、住む方が工事中も快適に過ごせるかどうかという点だ。「お住まいの方のストレスとならないよう最大限に注意して現場を進めるのはもちろん、工事に際して必要な事前のご案内チラシなども、生活リズムや休日などを考慮して適切なタイミングでお渡しすることを意識しています。最近はテレワークも増え、日中に在宅されている方も多くなりました。そうした暮らしの変化にも気を配ることが必要です」。工事完了後にはお礼の言葉をいただく機会もあるそう。「“キレイにしてくれてありがとう”というお手紙をいただいた際は、とても嬉しかったですね」と笑顔を見せる。

「建物を次々に造る時代から、今あるものを大切に残していく時代にシフトしています。ニーズを踏まえても、大規模改修工事という仕事は今後も無くなることはないでしょう」と語る古賀さん。そうした活況を感じてもなお、着実かつ丁寧な仕事を心がけている。「一つひとつの現場でしっかりと仕事をすることが、自ずと新たな仕事につながります。仕事を生み出し続けることで会社の利益も上がり、会社の仲間や共に働く協力会社の方々の喜び・やりがいになります。お客様や地域の方にも今以上に貢献していけるよう、目の前の仕事に邁進していきたいです」。

西田 淳希（にしだ じゅんき）さん

1988年10月生まれ 福岡県出身

自身の経験に新たな学びを加え、未来の施工管理を担っていく。

ダイニチに入社する以前から土木や測量の現場を経験してきた西田さん。「学生時代まで建設業を意識してはいなかったのですが、大学の研究室の先生から“やってみらんや”（やってみなさい）と勧められたことが入職のきっかけに。東北などの現場を経験した後、そろそろ地元・福岡で…と考えていたところ、ダイニチに勤めていた幼馴染の勧めでこちらに入社しました。周りの方が結んでくれたご縁ですね」。西田さん自身、会社のホームページで心を奪われる言葉を目にした。「“自分たちの施工した仕事は、最後まで自分たちで責任を持つ”というモットーに惹かれました。建物の維持やリノベーションが注目される今、その言葉の意味はますます深まっていると感じます」。

入社後は古賀さんの下で共に大規模改修工事にあたりながら、施工管理を学ぶ日々だ。「古賀さんと仕事をする中で特に思うのは、現場を的確に見定める目を持たなければ、ということ。建物の状態を調べる際に見落としやすいポイントも古賀さんは正確に捉え、現場に適切な指示を出されます。私も多くの現場経験を通して、そうした目を養っていきたいです」。

これまで培ってきた建設業の経験は今の現場においても活きている。「現場関係者や職人の方と活発なコミュニケーションが図れるのは、“わからないことはどんどん聞く”が癖として身についているおかげです。私より年下の職人の方もいますが、遠慮せず素直に教えをこうことが大切だと思っています。またこの仕事は、お住まいの方とのコミュニケーションも非常に重要。なじみある人間が工事を行っているということが大きな安心感につながるため、普段から積極的にご挨拶するよう心がけています」。

目指すのは、古賀さんのような現場所長だ。「古賀さんや現場の方々の豊かな知見と経験から、学べる部分をたくさん吸収していきたいと思います」と未来への抱負を語ってくれた。

住まい・暮らし・社会を支える仕事。その経験と技術、想いは、力強く未来へとつながっている。

取材協力： 株式会社ダイニチ

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