RELATIONSHIP

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2021年6月 No.529

現場の信頼に応える確かな技術。大規模建設現場で活躍する圧送のプロ。

現場の信頼に応える確かな技術。
大規模建設現場で活躍する
圧送のプロ。

建設物の高層化・長大化が進む中で重要性を高めているのが、ポンプ車を駆使して高所での圧送作業などに活躍するコンクリート圧送工事業だ。様々な現場を共にする2人の職人、中央建設株式会社の長谷川さん、青井さんに話をうかがった。

入職から現在までの経緯は?

長谷川さん:工業高校卒業後、ものづくりに関わる仕事に就きたいと思い建設業の世界へ。高速道路やダムをはじめ、大型ショッピングモールや高層マンション、高層ビルなど様々な現場でコンクリート圧送工事を担ってきました。

青井さん:私は2年前に入社して以来ずっと、長谷川さんに付いて動いています。共に現場に入り、長谷川さんの教えのもとで作業を進めたり補助についたりと、日々勉強中です。学ぶべきことはまだまだありますが、多種多様な現場で貴重な経験を積めています。

長谷川さん:コンクリート圧送工事業という仕事の特性上、毎日同じ現場に通うというケースはそう多くないんです。打設の際のみ現場に入り、仕事が終わればまた次の現場へ、という形で、常に様々な現場を動いています。

仕事で心がけていることは?

青井さん:ポンプ車の操作を任された時には、できる限りきれいでスムーズな作業を心がけています。しかし生コンは配合によって微妙な差異があり、スムーズに作業がこなせないことも。長谷川さんはどんな現場でも確実に仕事をこなしていく“プロ”なので、すぐ側で多くのことを学べる環境は本当に恵まれていると実感しています。

長谷川さん:様々な現場を経験する中で、私自身もいろんな失敗をしてきました。大事なのは「失敗を繰り返さない」、そして「現場や施工に合わせて臨機応変に動く」こと。青井が言うように、生コンはその時々で微妙に質が異なるもの。だからこそ常に状態を把握し、その現場・施工に合わせた工夫が大切になります。

印象深いできごとや嬉しかった思い出は?

長谷川さん:携わった現場はいずれも思い出深いですが、特に記憶に残っているのは、何もわからず日々もがいていた入職したての頃。苦い思いをした日には、同僚と飲んで励まし合ったりしました。

青井さん:入職したての頃は私も現場でへこむ事がありました。現場監督や周りの職人さんが「今日はありがとう」と声をかけてくれたり、「上手になったね」と褒めてくれた時は、とても嬉しかったです。

長谷川さん:コンクリート圧送工事業は、他業種と連携してはじめて成り立つ仕事なんです。お互いの仕事を理解し、声をかけ合い、コミュニケーションをとることはとても大切ですね。

長谷川さん、青井さん、お互いの印象は?

青井さん:最初は見た目が少し怖いなーと…(笑)。話してみるとすごく優しくて面白いし、先輩としても尊敬しています。いろいろなことに挑戦させてもらえ、のびのびと仕事ができています。確かなスキルや経験をもとに教えてもらえるので、一つひとつ学ぶたび、改めてプロとしてのすごさを感じます。

長谷川さん:青井はすぐ辞めちゃうかも…と思っていたのですが、今ではずいぶん逞しくなって、ちょっと厚かましい一面も出てきました(笑)。職人として成長したことで、周りもよく見えるようになりましたね。これからも現場で様々な人たちから学び、さらに成長していってくれたらと思います。

今後の抱負・展望は?

青井さん:一日も早く長谷川さんみたいになれるよう、仕事を間近で見ながら着実に吸収していきたいです。期待に応えられるよう、一層がんばっていきます。

長谷川さん:今に満足することなく、技術も信頼も高めていくことが目標です。青井のような後輩の指導に取り組む立場になったので、彼らの成長のためにもプロとしての姿勢を示していきたいです。

プロフェッショナルの背中を見つめ、新たに育っていくプロフェッショナル。その力が、共に明日の現場を支えていく。

取材協力: 中央建設株式会社

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