連載

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2021年5月 No.528

教え子からチームの一員へ。力を合わせて現場を仕上げる重機オペレーター。

教え子からチームの一員へ。
力を合わせて現場を仕上げる
重機オペレーター。

山々を抜けて美しく延びる高速道路。やがて多くの人々が行き交うであろう新たな道の竣工に向けて工事を進める2人の重機オペレーター、山﨑建設株式会社の小川さん、太田さんに話をうかがった。

現在取り組まれている仕事は?

小川さん:この現場の工事が始まってから15年ほど経ちますが、現在は最終ブロックの仕上げ作業を行っています。まさに長期現場の集大成を迎えているところです。

太田さん:私も重機オペレーターとしてバックホーやブルドーザーに乗り、小川さんとともに仕上げの作業に取り組んでいます。こどもの頃から重機が好きで、工業高校生の頃もそういった動画をひたすら見ていました。そして現在、自分の好きなことが仕事になっています。

小川さん:私はもともと建設業に就いていた父親に現場の重機を見せてもらい、その格好よさに魅了されたのが入職のきっかけでした。重機オペレーターになって以来、今も飽きることなく乗り続けています。

重機オペレーターの魅力、やりがいを感じることは?

小川さん:やはり現場が竣工した際の達成感でしょうか。高速道路の場合は段階的に完成へと近づけていくものなので、少しずつ道ができていく度に達成感を味わえる現場と言えます。また以前には、車も通れない山奥でのダム建設に携わった経験があります。重機の運搬すらままならず現場が止まっていたんですが、“重機を一度分解→ヘリコプターで山へ運搬→現場で組み立てて工事”というアイデアが採用され、無事に乗り越えられました。高いハードルをクリアした瞬間は、喜びもひとしおですね。

太田さん:仕上げている道路が徐々に広がっていくのを見ると、やりがいを感じます。自分がならした部分が「キレイにできてるね」と褒められた瞬間はうれしいですね。逆に最初の頃は段取りや作業に手こずり、苦い経験をしたことも。うまくできなかった部分は、次の現場では特に意識して取り組むようにしています。

小川さん、太田さん、お互いの印象は?

小川さん:最初に出会ったときは大人しいタイプかと思ったけど、休日にはバイクで出かけたりするなど意外に多趣味でアクティブだったので驚きました。オペレーターとしての技術力は高く、今まで何人もの人間に教えていますが、その中でも成長率は一、二を争うほど。遠慮がちな面もあるから、もっと思い切ってもいいんじゃないかな。

太田さん:小川さんは難しい作業も簡単そうにやってしまうので、やはり「すごい」のひと言です。新入社員の頃からお世話になっていて、思い出も一言では表せないほどですが、いただいたアドバイス一つひとつが私の財産になっていますね。

今後の抱負・展望は?

小川さん:私たちの業界では、“神様”と呼ばれるくらい上の方でもまだまだ現役で働いています。そうした人たちに負けないよう、年を重ねても頑張り続けたいです。

太田さん:現場で頼られる人間になりたいです。小川さんをはじめいろいろな人に教わり学んでいますが、まだまだ至っていないと感じていて。技術はもちろん、仕事の進め方や効率的な段取りの組み方などを吸収して、一日でも早く追いつかなきゃと思い、日々仕事に励んでいます。

小川さん:追い越してもらいたい!と思って育ててますから(笑)。入社してしばらくは先生のような立場で教えていましたが、今は教え子というよりチームの一員。周りの人間から広く学びながら吸収し、どんどん成長していってほしいですね。

現場の作業所長も「重機オペレーターとして、その腕前はトップクラス」と太鼓判を押す小川さん。太田さんにも「新たな現場の主役として頑張ってほしい」と期待を寄せる。教え子から、チームの一員へ。オペレーターのスピリットは、新たな世代へと確かにつながっている。

 

取材協力: 山﨑建設株式会社

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