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連載

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2019年11月号 No.512

PROFESSIONAL ものづくりへの情熱が原動力 内装業は建物の最終仕上げの要

ものづくりへの情熱が原動力
内装業は建物の最終仕上げの要

登録内装仕上工事基幹技能者
日本建工株式会社
落合 謙一(おちあい けんいち)さん
1972年7月生まれ 
神奈川県出身

内装の仕事は、いわば建物の最終仕上げ。躯体工事が終わったあとに、壁や床、天井をつくり、人々が快適に生活できる環境へと仕上げていく。落合謙一さんが建築の仕事に興味をもったきっかけは、自宅の増築工事で初めて大工の仕事を目の当たりにした時だ。工事現場で働く大工さんの姿がとてもカッコよく、中学生になり、進路を考え始めた頃、子供のころに見た大工さんの姿が思い浮かんできた。ゼロからものを作り上げていく、職人の技に魅力を感じ、建設業へ進もうと工業高校への進学を決めた。高校では建築の勉強をし、卒業後は、日本建工(株)に就職。今年で28年目を迎える。

初めての現場は、結婚式場としても人気がある都内の有名ホテルだった。「既に洗面台などが設置されている状態で現場に入ったため、傷一つつけないよう作業に細心の注意を払いました。今は職人としては当然なことも、18歳当時の私にとっては、先輩の丁寧な仕事ぶりに驚きの連続でした。皆さんとても親切で優しく接して下さったのですが、ただ一つ困ったのは、方言が聞き取れなかったことです(笑)。地方出身の腕利き職人が集まっていたため方言が飛び交っていたのです。仕事の指示など、言葉が理解できない部分は、先輩の動きを観察し、何をしたら良いかを自分なりに徹底的に考えました」と落合さんは言う。その時の経験から、現場での意思疎通の大切さを実感。職長となった今も職人同士のコミュニケーションを大事にしている。「足場が悪い、危険を伴う場所など、現場の条件は毎回異なるため、職人が効率的に施工できる方法はないかをとにかく考え抜きます。作業工程の大筋ができたら、メンバーに相談。『その方法があったか!』と気づかされることも多いです」。登録内装仕上工事基幹技能者となった今では、安全確保ゆえに厳しく接する。怒ってばかりですと落合さんは言うが、現場で他の職人さんと話す姿を見ていると、厳しさの中にも信頼関係があるのだろうと感じられた。

これまでで印象に残っている現場は、お台場にある高層ホテル。「一般公開前に職長の家族を対象にファミリー見学会を開催してくれました。自分がつくり上げた空間で家族が喜ぶ姿を見て、改めて、自分の仕事が誇らしく感じました」。内装工事はアーチを描いた天井や丸い柱、難しい造形物をつくるなど、ひとつたりとも同じものはなく、奥が深い仕事です。落合さんのものづくりへの挑戦は、“誇り”を胸にこれからも続きます。

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