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連載

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2019年9月号 No.511

PROFESSIONAL 手足のように自由自在に操るのは 直径180cm超タイヤを有する大型重機

手足のように自由自在に操るのは
直径180cm超タイヤを有する大型重機

登録機械土工基幹技能者
水谷建設株式会社
國分 一仁(こくぶん かつひと)さん
1983年1月生まれ 
福島県出身

水谷建設(株)で働く國分一仁さんが操るのは、直径サイズが自分の身長をはるかに超えるタイヤをつけたホイルローダーをはじめブルドーザーやバックホウなどの大型重機。ダムや電力用地、空港など、大規模構造物の現場で活躍する建設機械だ。山肌や大地を削り、土を盛って、デコボコした大地を平らに均していく、この超大型重機を操ってみたいと、土木の仕事を意識し始めたのは中学生の頃。土木業で機械オペレーターをしていた父親の姿を見るたびに、憧れを募らせていた。いつしかその背中を越えたいという想いが大きくなり、大型重機オペレーターへの道をまっすぐに選んだ。

國分さんが最初に配属されたのは、福島県・摺上川ダム。東北地方で有数の大きさを誇るダム現場で、大型重機のオペレーターデビューを果たした。今でこそ、「ブルドーザーで、土を所定の厚さに均す作業を美しく、かつ早く仕上げることは誰にも負けない」と自負するが、当時はうまくいかないことも多かった。

凹凸が激しく、足場も悪い現場では、自身の水平を保つことが難しい。その環境下で、地面を平らに仕上げていくのは困難を極める。「重機の中ではお尻の傾きを意識して、自分が今水平状態にあるのか判断するんです」と簡単そうにいうが、その感覚を掴むまでには先輩の作業を見て、自分で試しての繰り返しで3年ほどかかった。「地盤の整正作業や、斜面を同じ勾配に揃える整形作業は、微妙な加減が必要で難しいですが、その感覚を覚えていくのが楽しい。重機を手足のように動かす方法をいろいろ考えるのが好きですね」と、目を輝かせる。

経験を積んでもなお、技術の研鑽を続ける國分さんは、平成30年に、登録基幹技能者の資格を取得した。「登録基幹技能者は、専門的な知識と熟達した技量をもっているという証明。恥じないよう仕事をしなければいけないと思っている。18年間経験を積んできましたが、自身が先輩から吸収できることは身につけて、今度はその技術を後輩たちへ引き継いでいきたいですね」と國分さんは身を引き締める。

登録基幹技能者となった今でも、ふっと初心に戻りたくなる瞬間がある。そんなときに足を運ぶのは、摺上川ダム。「景色を見ていると新人時代にしていたことや、先輩をはじめいろんな方との出会いを思い出し、気持ちがリセットされます。私たちが作っているものは修復しながら30年40年と存在し続け、子や孫にも伝えることもできます。しかも地図にも残る。土木業最大の醍醐味を魅力に感じる若者の入職が増えたらいいなと思います」

 

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