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連載

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2019年6月号 No.509

PROFESSIONAL 工事完了時が庭づくりのスタート地点“生き物”に触れる造園業の奥深さ

工事完了時が庭づくりのスタート地点
“生き物”に触れる造園業の奥深さ

登録造園基幹技能者
株式会社昭立造園
髙木 健治(たかぎ けんじ)さん
1973年5月生まれ 
神奈川県出身

もともと自然や緑が好きだったという髙木健治さん。植物に触れながら手に職をつけられると、「造園」の仕事に興味を持った。普通高校出身ということもあり、入職当初は植物や造園土木についての専門知識はなかった。22年のキャリアを積んだ今、髙木さんが大切にしているのは、植物にとって最適な環境をつくること。そのため庭づくりの現場では、「土壌づくり」からスタートさせる。たとえば水に弱い草木であれば、水はけのよい土に植える必要があるし、土のpH値によっても、植物の状態が変わってしまうからだ。何種類もの土を撹拌して、植物の“性格”にあう培養土づくりをていねいに行う。

「建設業の仕事は橋や建物などをつくるイメージが強いですが、造園で手掛ける造成物は、成長しながら景色を変える生き物です。それぞれが元気に育つために、環境を整えてあげることが大切」と、自身が手掛けた植栽を愛おしそうに眺める。「自分には何かに特化した強みはないんです。なんでもオールマイティにこなすミスター平均点なんですよ」と髙木さんは笑い飛ばすが、同社会長の阿部伍朗さんは「それこそが最大の強み」だと評する。「土木、造成、舗装のどれをさせても、能力が抜群に長けています。現場代理人としてのやり取りや対応もいい。さらなるキャリアアップを目指してほしいと、『登録造園基幹技能者』の取得を勧めました。平成21年に取得したあとも、資格の更新を1回済ませています」。

現場の要としての役割を担いながらも、仕事を楽しむ気持ちは新人の頃となんら変わりはない。「庭づくりはつくって終わりというモノではない。花壇の目地のセメントが風化して馴染んで表情を変えたり、植物も大きく育ったり。だんだんと景色がよくなっていくのを見ているのは楽しいですね」。他の建設業の仕事とは一味違った奥深さを、心底楽しんでいることが笑顔から伝わってくる。「造園の現場にも設計士による図面はあります。建物を建てる現場では図面通りの作業が求められるのでしょうが、私たちの仕事はその通りにつくることが目的ではありません。植物がもっとおさまり良く美しく見えるよう、フレキシブルにつくり上げていくことに醍醐味を感じます」。造園工を目指す人は、飽き性でもいい。自然や植物に興味を持って、臨機応変に柔軟に取り組める人と、一緒に仕事をしたいと力強くエールを送った。

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