連載

連載
2019年3月号 No.506

HOPE 短期間に集中してものづくりの現場の基礎から学ぶ「これだ!」と思える職種を見つける絶好のチャンス


樋口はるかさん
1988年10月生
大阪府出身


櫻井雄介さん
1982年12月生
大阪府出身

子どもの頃から憧れていた建設業の仕事。30歳を目前に、樋口はるかさんは満を持して業界へ飛び込んだ。幼い頃の遊び場と言えば、建築の会社を経営していた祖父の現場。当時は使い方も分からず触っていた道具を、仕事に就いて少しずつ覚えていく感覚が楽しかった。しかしある時、資格を有していないことを理由に仕事ができなかった経験をした。「建設現場で活躍するためには、資格が必要だ…」と思っていたところに、建設労働者緊急育成支援事業※の建設業【入職最速挑戦コース】に出合った。本コースでは技能の習得や現場で役に立つ7つの資格(玉掛け技能講習、車両系建設機械運転技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習など)が取得できることから、建設現場で活躍するため、そして自分のレベルを上げるために、武器になる資格取得を目指して、訓練に参加しました。
本コースはものづくりに関する様々な職種を経験しながら、基礎から学ぶ22日間。10名の仲間と共に切磋琢磨して学んでいる。短期間ではあるが、ものづくりの現場にゼロから全工程触れることができる訓練は、「自分にフィットした職種を見つけることができる絶好の場」だと感じているという櫻井雄介さん。工具などを取り扱うインターネット販売企業のバイヤー職からの職人転身を決意し参加した。元々ものづくりや細かい作業が好きだったこともあり、現時点では設備などの仕上げ職種に興味をもっているという。
訓練は実際の現場で実施しており、職人さんは作業を止めてまで自分たちのために時間を作り、指導してくれる。そんな姿を目の当たりにし、「こんなに恵まれた機会はないのではないか」と櫻井さんは感じている。もし自分に後輩ができたときには同じように丁寧にわかりやすく説明できる人になること。「それが、今お世話になっている方々への恩返しだと思っています」と力強く語る。
訓練半ばの今はまだ、どの職種に進むのか定まっていない。だからこそ、あらゆる技能を吸収することで、可能性は最大限に広がる。掴んだチャンスを最大限に活かし、職人デビューを目指して日々励む彼らの姿はとても頼もしく輝いている。

※建設労働者緊急育成支援事業:離転職者、新卒者、未就職者等について、技能習得、資格取得等の訓練から就職支援までをパッケージとして行い、建設業界の人手不足解消を支援する委託事業【平成27年度から5年間の時限措置(予定)】

関連記事

しんこう-Webとは
バックナンバー
アンケート募集中
メールマガジン配信希望はこちら