名建築のつくり方

名建築のつくり方
2024年10月号 No.562

異色の筒状タワーをどうつくった?

京都タワービル 宮沢洋

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

パリのエッフェル塔と同様、建設時には激しいバッシングにさらされた京都タワー。
展望室を支える塔体のデザインは、中が見えない白い筒だ。
60年たった今では見慣れた風景となったが、当時、どんな意図でこうしたのだろうか。

京都タワービル

  • 所在地 :京都市下京区烏丸通七条下る 東塩小路町 721-1
  • 設 計 :山田守建築事務所、 京都大学棚橋研究室
  • 施 工 :大林組
  • 構造・階数:鉄骨鉄筋コンクリート造、塔部は応力外皮構造、地下3階・地上9階(塔部は屋上工作物電波塔)
  • 延べ面積:2万6256m2
  • 施工期間:1964年12月(工期1年10カ月)
Question クエスチョン 問題
京都タワーの塔体はどうして中が見えない?

1 見た目を重視して鉄骨架構のまわりにALC(軽量気泡コンクリート)板を張った
2 鉄の量を減らすため、鉄の板をつなぎ合わせてモノコック構造とした
3 仕上げ兼用の曲面型枠を用いて鉄筋コンクリート造でつくった

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

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