経営者のためのわかりやすい会計

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2024年6月号 No.559

損益計算書

 3.平均的な数値

次の損益計算書は、令和4年度中に決算を迎えた建設企業45,490社の平均値です。

企業規模により平均値との乖離が大きい場合があることは、前回の貸借対照表と同様です。損益計算書は、売上高(建設業専業であれば完成工事高)を100%として、各項目がどれくらいの割合を占めるかという百分比による分析が効果的です。自社の数値と平均値を比較しながら、活用してみてください。

(45,490社の内訳)
経営事項審査における経営状況分析を一般財団法人建設業情報管理センター(CIIC)に申請した企業から、次に該当する企業を除いたもの。

  • 法人組織でない企業(個人企業)
  • 売上高に占める完成工事高(建設業の売上)が8割未満
  • 会社法上の大会社(資本金5億円以上または負債総額200億円以上の会社)

 

 

おわりに

今回は、損益計算書が意味する内容を解説するとともに、統計数値に基づく平均的な損益計算書を掲げてきました。自社の利益がどのような源泉から生まれているのかなど、利益の構造を見ていくようにしてください。

 

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