Activities

Activities
2023年3月号 No.546

壁を越えた時、仕事はさらに面白くなる!大迫力のクレーンを操るオペレーター

壁を越えた時、仕事はさらに面白くなる!大迫力のクレーンを操るオペレーター

13トンから700トンまでの多種多様なクレーンと、それらを巧みに操る熟練のオペレーターを有するクレーン会社・大京建機株式会社。周りから“千晶さん”と呼ばれ親しまれる小嶋 千晶さんは、同社の中でも確かな技術と豊富な経験を持ち、厚い信頼を寄せられるオペレーターの1人だ。

大規模複合施設の開発工事や線路切換工事、石油プラントの開発工事など、様々な現場に携わってきた。「鉄骨建方や重量物の運搬、土留め工事など、現場によって取り組む内容も様々。また作業前後のクレーンの移動なども私たちの仕事の一つです。あらゆる現場に対応するためには、やはり経験が大切ですね」と話す小嶋さん。今でこそ現場の最前線で活躍する立場だが、入職当初は苦労も多かったそう。「父が鳶の親方だったので幼い頃は鳶に憧れていたのですが、父から“オペレーターという仕事もあるよ”と勧められたことが、今の仕事を目指すきっかけになりました。重機を使いこなす様子も、すごくかっこいいなと思って。高校卒業後、すぐに大型特殊と移動式クレーンの免許を取得して入職できたのですが、腕は未熟だし知識も不十分で、悔しい思いをしたことも。ただ負けん気の強さや根性には自信があったので(笑)、周りの職人さんの動きをつぶさに観察して真似てみたり、積極的に聞いてみたり、ときには休みの日も現場に行って仕事を覚えたりもしました。また、すでに女性オペレーターとして活躍していた先輩にとても丁寧に教えていただき、クレーンの基本や段取りを学びました」。そうした日々の経験と実績を積む中で、新たな喜びも生まれてくる。「様々な現場に携わる中で、周りの職人さんたちとピッタリと息が合う瞬間を感じることがあります。自然と仕事がスイスイ進むので、すごく気分も良くなりますね。また任される仕事が増えてくると、扱うクレーンもより大型のものへと移行します。クレーンのトン数が上がることで取り組む仕事のスケールや内容、クレーンの乗り方なども変化するため、うまく扱えるよう練習したり、仕事の段取りを試行錯誤するのですが、そうした過程を経て成長していけることがすごく楽しい!みんなに喜ばれる新しい建物や施設を造り出せる仕事でもあるので、大きなやりがいを感じています」。

女性オペレーターが入職しやすい業界となるよう取り組む団体『“クレーンガールズかながわ”TEAM つる姫』にも参画している小嶋さん。「他の女性オペレーターたちの声を聞きながら、求められていること、そして自分がやりたいことを一つひとつ実現していきたいと思っています」と笑顔を見せ、新たなオペレーターの誕生にも期待を寄せる。「男女問わず、少しでもクレーンに興味があるなら、ぜひオペレーターにチャレンジしてみてほしいです。どんな仕事にも良い面があれば大変な面もありますが、大変だな…と感じる壁を越えることができた瞬間、それまでよりもっと仕事が面白くなるはず!この業界で活躍する人たちが、どんどん増えていったらいいなと思っています」。大迫力のクレーンに乗り活躍するその目には、大きな未来が広がっている。

クレーンガールズかながわ
TEAM つる姫

https://www.kensetsu-kikin.jp/woman/member/43/

 

【冊子PDFはこちら

関連記事

しんこう-Webとは
バックナンバー
アンケート募集中
メールマガジン配信希望はこちら