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2022年5月 No.538

多くの人に支えられ、学んだ技能が新たな現場の戦力となる!!

多くの人に支えられ、学んだ技能が新たな現場の戦力となる!!

「未来につながる、ものづくり」の想いを掲げ、地元・山口県を中心に様々な建築物の鉄筋工事を担う宮本工業株式会社。入社2年目の角屋 里海さんも、同社のプロフェッショナルな先輩や仲間と共に現場で活躍する日々だ。「入社して研修を終えた後は、教育施設や医療施設などの建設現場に携わってきました。徐々に建物ができていく様子を一番に目にすることができるのが、この仕事の楽しいところです」と、鉄筋工の醍醐味を語る。「自身が携わった建物の竣工式の模様などをテレビのニュースで目にすることも。そうした報道でも取り上げられると、非常にやりがいを感じます」と笑顔を見せる。

高校では商業科で学びながらも、全く異なる鉄筋工の世界へと飛び込んだ角屋さん。「きっかけは、建設業の道に進んだ姉の活き活きとした姿を見たこと。現場から家に帰ってくるたび、楽しそうに仕事の話をする様子に心を惹かれました。私自身、デスクワークよりも体を動かす職種のほうが向いていそうと感じたので、高校に求人を出していた宮本工業を希望しました」。同社のホームページや配信動画を参考に入社を決めたという角屋さんだが、やはり当初は未知の世界であり、戸惑うことも多かったという。「専門用語が飛び交うため、見て聞いて、覚えていくのに必死でした。特に鉄筋工の仕事は普段目にする機会もそう多くはないので、現場で初めて知ること、経験することもたくさんありました。鉄筋を縛る結束線の長さや固定の仕方などにも驚いたし、鉄筋を運ぶ際の肩にかかる重さや痛み、夏場・冬場それぞれの厳しさは身を持って覚えました」。

そんな慣れない環境の中で支えてくれたのは、周りの先輩や仲間だったと話す。「職長や先輩たちは現場での仕事の段取り・必要な技術などを丁寧に教えてくれます。会社の皆さんも私の体調面に気を配ってくれるし、休憩時間や仕事終わりなどにもフランクに話しかけてくれるので、温かい雰囲気で現場に臨めています」。当初は人見知りの一面もあったそうだが、「一つの建物をつくるまでに、いろんな業者の方や職人さんとコミュニケーションをとる機会があります。仕事を通して、人見知りの性格も自然と治りました。現場では声を張るため、いつのまにか声量も大きくなった気がします(笑)。そうして様々な経験をしていく中で、私自身もできることが広がっていくのを実感し、仕事をするよろこびにつながっています」。

周りの方からも“自信を持って現場に臨むことが増え、任せられる仕事もどんどん増えている”と、現場の大事な戦力として信頼と期待の声が挙がる角屋さん。現在は鉄筋施工技能士の資格取得に向けても研鑽を重ねている。「資格を持つことで、できることがさらに広がればと思っています。また同じく頑張っていきたいのは、“図面を見る力”を養うこと。より速やかに正確に作業ができるよう努め、さらに現場に貢献していきたいです」と、未来への抱負を力強く語ってくれた。

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