FOCUS

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2024年11月号 No.563

粘り強くチャレンジしてきた経験をもとに建築好き・スペシャリストを育てる!

宮崎県立宮崎工業高等学校建築科 坂本譲司先生

日向灘に面した温かな気候と豊かな自然に恵まれた宮崎県宮崎市。“宮工”の愛称で親しまれ、来年には創立120周年を迎える宮崎県立宮崎工業高等学校は、全日制7学科・定時制3学科を擁する県下最大規模を誇る専門高校です。“宮工PRIDE 夢実現!”をスローガンに掲げ、専門知識・技術を身につけた多彩な人材を輩出する同校。その取り組みや目指すところを、建築科の坂本譲司先生に伺いました。

現場の技に触れながら
将来への意識を高める!

施工管理職・建築技能職・設計職といった将来像を見すえて、日々学びを深める建築科。卒業生の多くはゼネコンやハウスメーカー、建築設備関係の企業などに就職して全国各地で活躍しており、地域だけでなく県外の企業などからも生徒に対する期待の声は高い。

「“生徒たちにさらに建設業の魅力を感じてもらいたい”と、遠方の企業の皆様からも出前授業などの機会を多くいただいています。5月には鉄筋・型枠といった躯体工事を手がけている埼玉県の東京朝日ビルド様に足を運んでいただき、本校の敷地内で実践的な足場組立の出前授業を実施していただきました。プロによる正確でスピーディーな技を目にするだけでなく、実際に自分たちでも体験することができ、その価値を改めて実感したところです。また7月には竹中工務店様の協力会社で作る九州竹和会の方々にも出前授業を実施していただき、足場・仕上げ・設備など、各方面のプロの技に触れることができました」

現場の空気を肌で感じる機会が多く提供されることで、生徒たちも“建築のやりがい”や“自身の手でモノを作る意義”といったものを強く感じているようだ。

「他にも屋根工事業組合青年部様による屋根瓦工事の技能講習や、塗装業組合様ご協力のもとでの塗装作業体験など、外部の方々の手厚いサポートに恵まれ、将来に向けた意識を高めることができています」

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