特集

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2025年7・8月号 No 570

建設業振興基金50周年 50年の歩みを胸に、未来の建設業へ。

50周年にあたり取り組む事業
50年の感謝を込めた、未来へのアクション。

創立50周年を記念し、より多くの方に建設業の魅力や社会的意義を伝えるとともに、建設業で働く人々が未来に期待が持てるよう、新たな広報・支援事業を展開します。教育アニメ映画への広報協力や、能力評価申請手数料の全額支援など、業界全体の活性化を図る取り組みを展開。次の50年へつながる確かな一歩として、挑戦を続けていきます。

建設業の必要性・魅力を子ども、親、先生で共に考える機会をつくるために!
教育アニメ映画『未来補完計画(仮称)』の広報協力

未来補完計画プロジェクト実行委員会が制作する「教育アニメ映画」の広報活動等に協力します。本映画は、未来のインフラ崩壊をテーマに全国の小中高等学校等の探求授業やPTA活動での教材として活用されることを通じて、子ども達が未来と向き合い建設業の必要性・魅力を考える機会を提供することを目的としています。併せて、探求授業の課題の一つとして親子で考えていただくような展開を想定しています。
また、本活動では建設業とエンタメ要素(声優は子どもに大人気のインフルエンサー、有名プロデューサーの参画など)を取り入れられた新たな取り組みであることからその成果に大いに期待しています。

技能者の技能や経験に応じたレベルが適切にCCUSへ登録されるために!
能力評価申請手数料の全額支援(事業実施期間:2025年8月1日~2026年3月31日)

「建設キャリアアップシステム」に登録済みの技能者は、166万人(2025/5末時点)と順調に拡大していますが、この中にはレベル2以上の技能と経験があるにもかかわらず、能力評価を受けていないことにより、レベル1のままとなっている技能者が多数存在しています。
CCUSは、技能者の技能と経験に見合った適正な処遇を受けられるようにすることを目的の一つとしています。このことから、現状、能力評価基準のレベル2~4の要件を満たしながらも本来のレベル以下に留まっている技能者を対象として、能力評価を受ける際の申請手数料(4,000円、技能者新規登録との同時申込の場合は3,000円)を時限的(2025年8月より2026年3月まで)に全額支援することにいたしました。

対象 商業高校
「日商簿記甲子園」への協賛及び商業高校へのPR活動

建設業経理検定においては、建設業への理解を深めるとともに、建設業会計に関する知識の向上を目的として、これまで主に建設系学科を有する工業高校にPRしてきました。今般の新たな取り組みでは、その対象を商業高校にも広げることとして、全国50校以上、500名以上の高校生が簿記の技術を競い合う「全国高等学校日商簿記選手権大会(日商簿記甲子園)」に協賛いたしました。大会特設ホームページへのバナー掲載、大会プログラムへの広告掲載等を通じて、商業高校へ建設業経理検定をPRするとともに、大会終了後も参加校へ積極的にアプローチしていきます。

対象 企業・団体
建築・設備施工管理CPD制度「ききんのCPD」ガイドの制作

環境や安全、技術力など高い社会的要請の中で、多様化、複雑化する工事管理を統括し、適正な施工を確保することが、一層重要になってきています。また、建設業就業者の減少及び高齢化が問題となっているなかで、若年技術者に必要な知識や技術の習得を行う機会を提供することが、企業・団体に求められています。本財団では、CPD制度の活用事例を周知することで企業・業界団体のCPD制度活用を促し、技術者の学習機会の拡大を図ることを目的に、「ききんのCPD」ガイドを制作。本ガイドを通じてCPD認定プログラムの申請を促進し、技術者の学習機会の拡大に努めてまいります。

対象 企業
地域の中小建設企業に対するDX化支援

少子高齢化や人材獲得競争等による担い手不足への対応として生産性の向上が求められています。そうした中、建設業特有の事情(いまだに残る紙文化、取引先に合わせて同機能サービスを複数使用せざるを得ない非効率性等)により、特に中小建設企業のDXへの取り組みが遅れていることから、情報の電子化や共同利用の促進、見積・請求などの電子データ交換の拡大をはじめ、企業間連携による様々なDX推進に向けた取り組みに対する支援を行います。

 

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