特集

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2025年5月号 No.568

建設事業主等に対する助成金

コラム 事業主の取組みに対しては、助成金のほかに、以下のような補助金があります。

中小企業省力化投資補助金
Q.どんなときにもらえる?

人手不足の中小企業などが、生産性向上や省力化効果のある設備やシステムなどを導入した場合

Q.いくらもらえる?

カタログ注文型と一般型があります。

カタログ注文型は、カタログに掲載されている対象製品リストから選んで導入し、「労働生産性 年平均成長率3%向上」を目指す事業計画に取り組むものが対象となります。カタログに掲載されている製品は、その種類が多岐にわたり、簡易で即効性がある一方、汎用製品ゆえに業態や現場によっては効果が出づらいケースもあります。そこで、カタログにはない、業態や現場へ最適化したオーダーメイドの設備投資等も助成の対象とすべく、一般型が今年から導入されました。業態ごとにカスタマイズされた製品である分より投資効果が出やすく、大規模設備投資を行いたい場合にも有用です。
なお、今改正で、製造事業者からの招待がないと登録できなかった販売店も事業者登録できるようになったことや、製品ごとに決められていた補助上限額が販売実績に基づき決められるようになります。より販売店が参画しやすくなることで登録が増えれば、代理店等の購入の幅も広がり、アフターサービス面や補償面でも安心です。

IT導入補助金
Q.どんなときにもらえる?

中小企業のITツール導入により、業務効率化を目指す場合やリスク管理等をした場合
※個人事業主にも適用されます

Q.いくらもらえる?

最大450万円
申請枠(種類)は、通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠の5種類です。ITツールの種類などによって、この申請できる枠が異なり、枠ごとに補助率や補助額が異なります。事前に、補助金の種類や対象、申請の要件や方法を理解しておくことが重要です。
さらに今年は、導入後の定着をはかるための活用経費も補助対象になるなど、補助対象経費の拡充や補助率・補助額の引き上げ、セキュリティ対策の強化などの改正があり、活用しやすい整備が進んでいます。

 

今回ご案内した助成金、補助金は、ほんの一部です。
助成金、補助金は複雑な制度ですので、詳細は社会保険労務士、ハローワーク窓口、専門家にお尋ねください。
また、厚生労働省から助成金の冊子も発行されていますので、ぜひ有効活用してみてください。

※この情報は4月4日現在のものです。

 

【冊子PDFはこちら

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