FRONTIER
「AIに代替されない仕事を担う、一人前の技術者へ!」経験と信頼を積み重ねる、若手電気工事士の視線。


鈴木 駿太さん
中村電設工業株式会社
埼玉県出身
「この先も、ずっと残る仕事って何だろう」。鈴木駿太さんが電気工事の道を選んだ原点は、高校卒業後の進路を考えていた頃に抱いた、そんな素朴な疑問だった。進路選択の時期に新型コロナウイルスが流行し、黒字経営であっても事業継続が難しくなる企業のニュースを目にした。「安定していると思っていた会社でも、簡単に立ち行かなくなる。その中で、社会に必要とされ続ける仕事は何かを考えました」。大学の進路表にあった電気系学科に目が留まり、社会インフラを支える電気の仕事なら、長く必要とされ続けると感じたという。
中村電設工業株式会社へ入社した現在は、先輩や上司の後ろにつきながら、現場のサポート業務に携わる毎日だ。工事に必要な図面を作成し、それをもとに職人へ指示を出す立場だが、当初は戸惑いの連続だった。「正直、最初は話が専門的すぎて、何を言っているのかほとんどわからない状態でした。本当に自分が先輩たちのようになれるのか、不安は大きかったです」と、もどかしさを感じていた時期を振り返る。
一日の業務は、事前に作成した図面を確認しながら職人と打ち合わせを行うところから始まる。現場では作業の進め方について意見を交わし、午前中に作業が一区切りすると会社に戻って図面の修正や新規作成に取り組む。「自分の一言で、作業の進め方や品質、安全に影響が出てしまう。だからこそ、曖昧な指示はできません。新人であっても、現場では一人の技術者として見られるもの。誰が見ても理解できる図面をつくることが、今の自分の役割だと思っています」。
成長の支えになっているのが、上司や経営陣からの言葉だ。部長からかけられた“社会人は、真似できる人が天才”という言葉は、今も心に残っている。「上手な人の真似をすることが、結果的に一番の近道だと気づきました。また、社長からは“コミュニケーションの量で仕事の成果が決まる”とアドバイスをいただき、報・連・相も含めて積極的に対話することが大切なんだと実感しました」。
第二種電気工事士に加え、第一種電気工事士にも合格。現在は電気工事施工管理技士や消防設備士の資格取得にも積極的に挑戦している。「資格の勉強で得た知識が、現場で役立つ瞬間がある。その積み重ねが自信になっています」。将来の目標は明確だ。「一人で現場を任せてもらえる技術者になること。資格と経験を積み重ね、信頼される存在を目指しています。電気工事は、AIを活用しながらも、AIに代替されることのない強みを持った、長く価値を発揮できる仕事。この領域にチャレンジする人も、もっと増えてほしいと思います」。
「実は父が電材屋なのですが、この仕事に就くまでは、父と電気の話をするなんて考えたこともありませんでした」と笑顔を見せる鈴木さん。働き始めてからは、仕事の具体的な話を交わすようになり、自然と会話も増えたそうだ。「同じ業界だからこそ、わかる話もある。それが今は、すごく新鮮で楽しいんです」。電気の仕事を選んだことが、家族との新たなつながりも生み出している。

中村電設工業株式会社
代表取締役
中村 康宏 氏
昨年に続き、2年連続でこのような栄誉ある賞を賜り、心より感謝申し上げます。
この受賞は、日々の業務を通じて技術と人間力の向上に努める、社員一人ひとりのひたむきな努力の賜物です。
変化の激しい時代だからこそ、私たちは社員が安心して挑戦できる環境整備が不可欠だと考えています。
連続受賞に慢心することなく、「人が輝く企業」を目指して育成制度のさらなる充実を図り、お客様に選ばれ続ける組織づくりに邁進いたします。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
建設人材育成優良企業表彰『優秀賞(総合部門)』を受賞
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