名建築のつくり方

名建築のつくり方
2025年10月号 No 572

「花ブロック」はどのように生まれた?

名護市庁舎

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

その地域らしい現代建築と聞いて、すぐに頭に浮かぶのは「名護市庁舎」ではないか。
空間を印象づけるのは「花ブロック」。固い壁材でありながら光と風を通す。
今では沖縄を代表する建材となったこのブロックは、どのように生まれたのか。

概 要

  • 所 在 地 : 沖縄県名護市港1-1-1
  • 設 計 : TeamZOO(象設計集団+アトリエ・モビル)
  • 施 工 : 仲本工業、阿波根組、屋部土建(建築・外構)
  • 延べ面積: 7351.8m2
  • 構 造 : 鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 階 数 : 地上3階
  • 竣 工 : 1981年(昭和56年)
Question 問題
名護市庁舎の特徴である「花ブロック」の説明で正しいのはどれ?

1 庁舎の設計者がこの建築のために装飾的なコンクリートブロックを開発した
2 戦後に普及したアメリカのコンクリートブロックを地元の建築家がアレンジした
3 装飾的な日干しレンガ(土ブロック)の技術は戦前から沖縄にあった

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

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