FRONTIER
「先の先を考えて動け!」確かな段取りで型枠工事を支える職長。/「まずはやってみる」から始まった、BIMという新しい挑戦。
「先の先を考えて動け!」確かな段取りで型枠工事を支える職長。
早瀬 龍人さん
株式会社東京朝日ビルド
長崎県出身
東京朝日ビルドの型枠グループで職長を務め、現場全体をまとめる役割を担う早瀬龍人さん。「大切にしているのは“思ったことは伝える”ということ。まずは話をしなければ、情報や認識の共有ができません。型枠に限らず、鉄筋や鳶、設備などの職長とも密に会話し、現場全体が一体となるように意識しています」。
現場経験の中で印象深いのが、都心部の再開発ビルの職長を任されたときのこと。「プレッシャーはありましたが、長年職長を務めた経験を持つ職人さんに支えていただき、やり遂げることができました」。そうした経験を通じて痛感したのが“段取り”の重要性だ。「私達の仕事は文字通り“段取り八分”。いかに職人さんが良い腕を持っていても、段取りがうまく組めていなければ工程に乗せることができません。サポートしていただいた職人さんには“先の先を考えて動け”とアドバイスをいただき、今も常に意識しています」。
また、現場経験を通じて「以前よりも周囲の声に柔軟になった」と話す早瀬さん。「以前は“こうしよう!”と決めたらそれを通そうとしていましたが、今は多くの選択肢を模索し、その中から最善の策を見つけていくようにしています」。いずれは、費用管理を含めたマネジメントの立場で貢献する存在になりたいと意欲をのぞかせる。「現場は若手がいるだけで自然と活気づくもの。ぜひ一緒に、建設業を盛り上げていけたらうれしいです!」と、建設業を目指す若者へのエールも語ってくれた。
「まずはやってみる」から始まった、BIMという新しい挑戦。
内海 希陸さん
株式会社東京朝日ビルド
北海道出身
「間違ってもいいから、まずはやってみよう」。かつて上司にかけられた言葉を胸に刻み、東京朝日ビルドの鉄筋グループで活躍する内海希陸さん。建設業に携わっていた父の影響で、幼い頃からのものづくり好き。「規模の大きな仕事をしたい」という思いから、東京朝日ビルドへの入社を決めた。
「現場経験を積む中で思い出深いのは、入社2年目に配属された有明の大規模現場です。職長と2人で現場を回す日々は大変でしたが、そのぶん達成感も大きいものでした」。その後も職長を務めるなど、様々な現場で活躍。そんな内海さんのモチベーションを後押ししているのが同期の存在だ。「同期に対しては“負けたくない”という気持ちが強いです!いかに正確に、速やかに仕事ができるか、技術面で負けないよう意識しています」と笑顔を見せる。
そんな内海さんが挑んでいるのが、現場経験を活かしたBIMの活用だ。オフィスでは、鉄筋に特化したBIMの業務をメインに担当。現場での知識をBIMに落とし込むことで、鉄筋の干渉や収まり具合を事前に3Dで確認できるようになるなど、作業効率の向上に大きく貢献している。「図面とモデルを照らし合わせながら確認できるため、関係者にも説明がしやすいほか、後輩の教育にも役立っています。BIMは今後、建設業界全体でさらに活用が進むもの。東京朝日ビルドがそうした技術を持つ企業の先駆けとして認識されるよう、頑張っていきたいです!」
株式会社東京朝日ビルド
取締役社長
広瀬 慎吾 氏
当社では新入社員育成プログラム『ビルド学校』に取り組み、鉄筋工や型枠工の技能、社会人の心構えなどを伝えています。また、全国の工業高校に出前授業で伺い、我々の仕事を体感してもらっています。そうした取り組みが担い手の育成につながっていると評価されたこと、大変嬉しく思っています。今後はBIMや、鉄筋や型枠の自動加工などの技術を強化してよりよい仕事につなげるとともに、多くの方に建設業の魅力を示していく所存です。
建設人材育成優良企業表彰『優秀賞』を受賞
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