FRONTIER

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2023年5月号 No.548

「自分はまだまだ成長できる!」飽くなき向上心と確かな技術を備えた型枠大工。


濵田はまだ 光洋みつひろさん
旭建設株式会社
宮崎県出身

あらゆる鉄筋コンクリート・鉄骨構造物の建設に欠かせない型枠づくりを担う型枠大工。「コンクリートを流し込んだとき、いかにズレない型枠をつくることができるか。型枠の形は建物や敷地、周りの環境などによっても異なり、複雑な現場もたくさんあります。これをすれば良い、といった練習方法もないため、多くの現場で経験を重ねて身につけていくしかない」と話すのは、旭建設会社で働く濵田光洋さん。職長として職人をまとめ、ときには自ら重機を操り掘削や整地を行うなど、多彩な場面に活躍する現場のプロフェッショナルだ。

道路工事や擁壁工事、橋梁や砂防ダムの建設など様々な現場に携わり、周りの方々からも“頼りになる存在”と称される濵田さん。平成30年度には優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)を受賞するなど、豊富な経験と技術はまさに折り紙付きと言えるが、そうした中でも「まだまだ自分は頑張れる!」という向上心を持ち続けている。「最近携わったトンネル工事の現場では、優れた技術を持つ方々が全国から集まっていました。その仕事ぶりを見ていると、“あんな方法もあったのか”と自分の未熟さに気づくと同時に、技術をさらに高めるためのヒントや、頑張り次第でまだまだ成長できるんだ!という自身の可能性も感じることができました。腕の良い職人さんとの現場は、大きな学びを得る機会になります」と笑顔を見せる。

手に職がほしい、そんな想いから入職した当初は「先輩たちについて現場をまわり、毎日怒られながら(笑)ひたすら型枠をつくる毎日でした」と語る濵田さん。くじけることなく働き続けてこられた原動力の1つは、地域の方々の声だったそう。「工事が完了したときなど、現場近くの住民の方々から“ありがとう”と言っていただくことがあります。そうした声を聞くと、やってきて良かったと心から実感します。また大規模な工事が多いことからプレッシャーも感じる仕事ですが、“こんなに大きな仕事を自分に任せられている”という責任感もやりがいにつながっています。仕上げたときにはコンクリートが見えなくなるものがほとんどですが、みんなと一緒につくりあげ、完成を迎えたときの達成感はひとしおです」。

「一つとして同じ現場はないから、いつも新鮮な気持ちで臨める。型枠大工は本当に楽しい仕事」と話し、新たな担い手の入職にも期待する。「若い方にこそ、ぜひものづくりの達成感を味わってほしいですね。昔の3Kのイメージが強い建設業ですが、より長く快適に働き続けていける業界に変わってきていると感じます。旭建設も“かっこいい!感動する!稼げる!+元気である”という3K+Gを掲げて取り組んでおり、就業後や休日にこどもと遊んだりする時間も確保できています。希望を抱いて入ってくる若い方を育てていくために、私自身もさらに技術を高めていきたいです」。向上心にあふれるその目は、明るい未来を見つめている。


旭建設株式会社代表取締役社長
黒木 繁人 氏

インフラは未来の生活必需品。

国民への安全で安心な暮らしを提供する建設産業。その使命を遂行する私たち企業は、やりがいのある職業で国土づくりの中にいます。インフラは、命、財産、健康、仕事存続、経済など未来を創っていきます。

地域の守り手として、仕事を考えた場合、尊敬される業界人であることが前提でその職についている人々が物心両面で幸せとやりがいがあることが大切です。ここを考えると「なりたい職業No.1」を目指すとおのずと解決できると考えています。

旭建設(株)では「3K+G」というキャッチフレーズで10年前以上から活動しています。

・かっこいい!・感動する!・稼げる!+元気である!

建設人材育成優良企業表彰『国土交通大臣賞』を受賞

 

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