歴史資料

自衛隊と肩を並べた雪像造り さっぽろ雪まつり

 

 「さっぽろ雪まつり」は、昭和二十五(一九五〇)年、札幌市内の中高生が六基の雪像を造ったことが始まりとされている。戦後の高度経済成長に支えられ、その規模は年々拡大し、今では札幌の冬を彩る最大級の祭典となった。
 さっぽろ雪まつりには、一般募集による市民雪像と市の委託による大氷像、大雪像があり、主に自衛隊や市民ボランティアなどによって造られる大雪像には、五トントラック約六五〇〇台分の雪を使用する。通常雪像造りは、雪を積んでその塊を削っていく手法を取るが、さっぽろ雪まつりの大雪像は、主に型枠でパーツを造り本体に取り付けるという独自のアイスブロック工法を採用。その技術は国内の雪像造りの中でも群を抜いて高いそうだ。
 今年も大通公園など三カ所の会場で開催される。二〇〇基を超える雪像や氷像が公開されるが、例年三基の大雪像を造っていた陸上自衛隊の態勢縮小により、その一基を札幌商工会議所の建設部会が嘱託することとなった。
 建設業が雪像造りに関わることは全国的にも珍しいことではないが、自衛隊と肩を並べてものづくりに携る建設業を誇りに思う人も多いはずだ。建設部会は、大通公園5丁目東の環境ひろばで「大雪像 雪の国のアリス」を披露する。




写真:第1回さっぽろ雪まつり『セザンヌのモニュマン』
提供:さっぽろ雪まつり実行委員会

 

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