人材確保・育成

取組紹介・企業編|「女性の目線」を活かしたサービスや働き方で企業力を上げる

星野建設㈱

 建設業界でも「女性の活躍推進」の必要性が大きく問われている中、既に様々な取組を実践し、評価されている企業があります。
 本ページでは(公財)日本生産性本部が開催するワーキングウーマン・パワーアップ会議の「女性活躍パワーアップ大賞」を2016年2月に受賞した建設企業2社の取組のポイントをご紹介します。
 各企業の取組の詳細につきましては、 「女性活躍パワーアップ大賞」の受賞者発表のページ をご覧ください。


 
 
 
奨励賞
 星野建設㈱


■本社:長崎県島原市梅園町丁2870-1
■設立:昭和25年11月(大正10年「星野組」として創業)
■代表取締役社長:星野親房
■社員数:143人(男性:127人・女性:16人)※2016年8月現在
■事業内容:土木・建築工事の企画・設計・施工・監理、一般戸建住宅の新築・
 リフォーム工事、動産・不動産の売買・管理・仲介業
■ホームページ: http://www.hoshinokensetsu.co.jp/
 
 

 
女性の活用が他社との差異を生む
 

 住まいに関するこだわりは、男性より女性の方が高いことに着眼し、女性の視点を活かした家づくりが重要であると考え、女性の活躍が他社との差異や付加価値となることを目指し、女性技術者の採用を重点項目とした。会社説明会を県内だけでなく他県でも数多く実施。説明会では役員との座談会を設け、会社の理念や雰囲気等を直接学生に語った。学生から会社に求めていることを経営陣が直接聞くことで福利厚生にフィードバック、働き始めた後の不満を減らすように体制を再整備。インターンシップの受け入れ時にも気軽に質問できるように若手社員の対応や女性スタッフとの談話の時間を設けるなど採用に向け様々な工夫を凝らした。


 
職域の拡大により活躍の場を増やす
 

 女性や若手社員の育成として資格取得に加え、事務職から入札業務への任用やリフォームアドバイザーへの計画的ジョブローテーションを行い、多職種の経験により視野の広い人材を育成し、職域拡大を推進。繁忙期ではない4~6月は週休2日とし業務量に応じた年単位での変形労働時間制を導入。育児中でも仕事が続けられるよう在宅勤務やフレックスタイムが選択できるように就業規則も整備した。本社と現場でのコミュニケーションの活発化のためテレビ会議システムを試験的に導入、在宅ワークを見据えたシステムの構築にも取り組んでいる。
 2011~14年度に現場管理希望の女性を1名ずつ採用、13年に女性係長が2名誕生した。当時は女性の活躍が珍しく長崎県庁への取材がローカル放送局で取り上げられ、新聞会社等の取材やメディアへの露出が増え会社の知名度も向上。また、家事を主体に考えた「女性視点での利便性の高いプランニング」は、家事動線の使いやすさなどが高評価、アンケート調査でも顧客満足度が高まった。顧客に提示する設計プランも従来の無機的な平面図から手書き風の温かみのあるものとなり、口コミでの評判も多く、リフォーム受注件数が207件から245件に増加。


 
女性の活躍により社内外のコミュニケーションも高まる
 

 入社2年目から現場責任者として小さい工事から順次担当させ、13年度には、女性現場代理人2名が工事責任者として工事を完工した。女性の現場管理により、工事状況を報告する週報も現場の状況だけでなく職人の普段の表情など色々な面から見た内容となり、仕事以外での会話も生まれ、職人等とのコミュニケーションの量が増え、現場作業も円滑化。図面作成でも上司が女性や若手社員に意見を求めコミュニケーションが双方向になり、多角的な観点から評価・判断するようになった。
 女性の採用から活用により、顧客へのサービスの向上だけではなく、社内の利益も大いに高まることとなった。

 
 

 

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