人材確保・育成

工業高校における2級施工管理技術検定(学科試験)実施の現状|ケース10 長崎県立長崎工業高等学校

建築科 大槻 範和先生


長崎県立長崎工業高等学校

2年連続100%合格を達成、教員の熱意が生徒を奮い立たせる

 


 
長崎県立長崎工業高等学校
設 立:1937年   課 程:全日制・定時制
生徒数:1,030人  学科数:8学科
建設系:建築科 145人(男子115人女子30人)

 長崎県立長崎工業高等学校建築科の受験倍率は2.3倍。これは普通科を抜いて、県内トップの数字だ。取得できる資格が多く、その評判から県内・県外企業から多数の求人票が寄せられる。就職を目的に入学する生徒が大多数だという。
 建築科では、全員受験・全員合格を目指して2級学科試験に取り組んできた。「生徒に本気になってもらうためには、指導する我々教員が熱意を持ち、プレッシャーを与えることが必要です」と同学科の大槻先生は語る。校長から大槻先生、そして2級学科試験の担当教員へと、生徒に目的意識を持たせるための縦の関係がきちんと構築できていることが大きな強みだ。そのかいあって平成26・27年度、2年続けて合格率100%の快挙を成し遂げ、校舎には堂々と「難関資格全員合格 建築科三年生」の垂れ幕が掲げられた。このような成果が、「自分たちも」と次の学年の生徒の意欲につながっていくのである。
 試験対策は3年生の5・6月から開始して、朝補習を利用して指導している。講義と模擬テストを何回か繰り返した後は、分野別に、理解できた生徒と理解できていない生徒を組にして班分けし、生徒同士で教え合わせる。「連帯意識を持たせると、より一層、全員合格が共通の目標として意識づけられる」と大槻先生。通学時間も無駄にはできない。各自ファイルに綴じた過去問題等を復習したり、ICT機器を利用して学校で作成した教材を使って独習させている。

大槻 範和先生

 「すべては生徒のため」というのが、大槻先生をはじめとする先生方の思いだ。「生徒が現場に出てから困らないように教えておきたい。試験対策の勉強だけでは何が安全管理なのか、工程管理とは何かといったことが分かりづらいため、実際に現場見学をさせて学ばせています」。
 現場で働く卒業生から悩みの相談を受けることもあるが、「先生の下で学んでよかった」と言われることも多い。「長崎工業での3年間は確かに厳しかったけれど、そのおかげで今も仕事を続けることができている。勉強も生活指導も当時は苦しかったが、働くことは甘くないのだ」と。"大槻学校"の教え子たちは日夜建設業界で頑張っている。離職率は極めて低いそうだ。

(2016年1月28日 長崎県立長崎工業高等学校にて取材)

 



 

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