人材確保・育成

工業高校における2級施工管理技術検定(学科試験)実施の現状|ケース8 大分県立鶴崎工業高等学校

建築科 竹永 晃先生


大分県立鶴崎工業高等学校

資格試験で、自ら学ぶ力とチームワークを身につけさせる

 


 
大分県立鶴崎工業高等学校
設 立:1906年   課 程:全日制
生徒数:834人   学科数:5学科
建設系:建築科 117人(男子71人女子46人)

 大分県立鶴崎工業高校は、部活動やものづくりコンテスト、設計コンクールなど、各方面において優秀な成績を残してきた。他の工業高校に比べると女子生徒が多く、建築科も3分の1が女子生徒。そのため専門性を生かした建設業への就職者は減っており、現在は2級学科試験は希望者のみの受験である。建築科の竹永先生は「専門的な学びやものづくり、資格指導、部活動などを通して、自主性やリーダーシップ、チームワークを身につけさせたいのです」と語る。1年次から段階的に、挨拶や授業への出席、課題提出といった社会人になればできて当然の生活態度を身に染み込ませ、感謝の気持ちや素直さ、我慢強さなどの"心"の育成をも行う。「期待するのは人間的な成長」との言葉どおり、自分が何のために頑張るのかを自ら考えられるよう、人生観を確立させるのが目標だ。「3年生は2級学科試験を受けますが、その頃までには我々が言わなくても家で勉強でき、隣の生徒ができていなかったら教えてあげられるようになっていてほしい。そこまでできていなければ、無理やり学校に缶詰にして教えても、勉強はその場限りのものになってしまいます」。2級学科試験を通じて養いたいのは、社会に出ても一人で学び続けられる、"生きていくための力"なのだという。

竹永 晃先生

 2級学科試験の指導は教員5名で分担している。2、3年生の「施工」と3年生の「選択施工」「法規」「計画」の授業内でも問題に触れて解説。施工手順などはWeb上の動画を教材として活用しているそうだ。
 生徒には過去10年ほどの問題を綴じて配布しており、繰り返し解けるようノートに解答させる。試験直前には放課後に模擬テストを行い、数名ずつチームを組んで採点させ、点数を競わせる。「自分一人の力で合格したと思わせたくない」と竹永先生。「それぞれ過去問題をやっておかないとチームに迷惑をかけるぞ、と言って緊張感を持たせていますが、生徒たちは楽しんで取り組んでいます」。

(2016年3月31日 大分県立鶴崎工業高等学校にて取材)

 



 

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