人材確保・育成

工業高校における2級施工管理技術検定(学科試験)実施の現状|ケース7 大分県立大分工業高等学校

建築科 月脚(つきあし) 俊彦先生、松田 司先生
土木科 深水 理恵先生、佐藤 啓治先生


大分県立大分工業高等学校

各種検定試験を練習に、学び方を身につけさせる

 


 
大分県立大分工業高等学校
設 立:1902年   課 程:全日制・定時制
生徒数:868人   学科数:6学科
建設系:建築科 118人(男子92人女子26人)
    土木科 114人(男子114人女子0人)

 大分県立大分工業高等学校では、建築科・土木科ともに生徒全員で2級学科試験を受験してきた。授業の中で関連する過去問題を取り上げて解説するだけでなく、毎朝の補習時間である「大工タイム」、放課後、夏休みを使って補習も行っている。
 "資格指導のエキスパート"である、建築科の松田先生は「試験に対する体力をつけさせることが必要。1年次から資格をとる練習としてさまざまな検定を受験させると、3年次の2級学科試験の頃には勉強する姿勢が身についています」と説明する。「たくさん自分で勉強し、ある意味苦しんでくれると、『これだけやったのに落ちたらもったいない』『もっとやりたい』と思うようになる。すると後は自分たちでやるようになります」。
 月脚先生は指導体制の課題についてこう語る。「大分県では、建築科教員の6割が55歳以上。若手指導者の育成は急務です。本校でも科全体で取り組めるところまでは到達していません。これが最大の課題です」。次は、学科全体で指導を長く続けていけるような仕組みづくりが求められている。
 土木科の深水先生は、2年次で2級学科試験を受験させることも検討している。「土木の2級学科試験と同じ10月は、公務員試験があります。まずは進路の確保が大事なので、早めに合格できるとありがたいと思います。ただし、そこまでに出題範囲をカバーするためには、カリキュラムの変更も必要ですね」。
 指導のためには、教員の研鑽も不可欠だ。「現場経験のある教員はほとんどいませんから、教員も自分で勉強しなければなりません」と佐藤先生は言う。「各地の現場に写真を撮りに行ったり、資料を集めたりして、他の教員に提供しています。教員が教材を開発して提供し、皆で共有できる仕組みができればよいですね」。
 長く安定して継続でき、より生徒の力になる取り組みを求めて熱が入るほど、次の課題も見えてくるようだ。

月脚 俊彦先生
松田 司先生
深水 理恵先生
佐藤 啓治先生
 
(2016年3月30日 大分県立大分工業高等学校にて取材)

 



 

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