人材確保・育成

工業高校における2級施工管理技術検定(学科試験)実施の現状|ケース3 栃木県立宇都宮工業高等学校

環境建設システム系環境土木科 岡田 英臣先生
建築デザイン系建築デザイン科 黒﨑 利之先生


栃木県立宇都宮工業高等学校

教員が連携し、短期集中で試験対策に取り組む

 


 
栃木県立宇都宮工業高等学校
設 立:1923年   課 程:全日制・定時制
生徒数:1,090人  学科数:8学科
建設系:環境建設システム系環境土木科
    162人(男子144人女子18人)
    建築デザイン系建築デザイン科
    123人(男子80人女子43人)

 栃木県立宇都宮工業高等学校は、高度な科学技術の教育を目指す学校として平成23年4月、新校舎建替えとともに再スタートを切った。各種資格取得教育にも力を入れており、2級学科試験も目標の一つ。両学科とも全員が受験しており、平成27年度には建築・土木ともに2級学科試験で前年度を大きく上回る合格率を達成している。
 環境建設システム系環境土木科の岡田先生は「3年生を担任した教員と生徒との関係が良好だったことが大きいですね」と説明する。「非常に熱心な若い教員で、今日から補習だと先生が言えば生徒も素直に残って取り組む、そういう関係がきちんとできていました」と語る。
 建築デザイン科の黒﨑先生は、試験対策の進め方について「本格的には3年生の9~11月初めの2ヵ月半で集中して指導します。試験勉強は、時間をかけ過ぎると生徒が疲れてしまう。長くだらだらやるよりも、短期間で一気にやってしまった方がよいのです」と話す。
 2級学科試験対策を行うのは、3年生の「土木施工」「建築施工」の授業内が中心。ただし、出題領域が広く一人の教員がすべてを指導するのは難しいため、分野ごとに分担し「設計」「法規」などの関連科目の中でも2級学科試験の問題を取り上げ、解説を行っている。

岡田 英臣先生
黒﨑 利之先生

 その他は自主学習が中心で、部活動を引退する3年生の2学期からは放課後の補習も本格的になるが、それまでは部活動にさしつかえない範囲で残らせ、あとは家でやるようにと指示しているそうだ。栃木県の工業教育を牽引する学校として同校の魅力は広く認知されており、明確な目的と学ぶ意欲を持った生徒が集まってくる。勉強する姿勢ができている生徒が増えていることも合格率が上がっている一因のようだ。
 2級学科試験は「これから仕事をしていくための、すべての基本だと教えている」と先生方は口を揃える。生徒たちは「内定は出すから、必ず卒業までに施工管理技術検定をとってください」と言われてくるという。企業からも、同校の生徒なら必ず合格してきてくれるとの信頼は厚い。

(2016年3月15日 栃木県立宇都宮工業高等学校にて取材)

 



 

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