人材確保・育成

工業高校における2級施工管理技術検定(学科試験)実施の現状|ケース1 北海道札幌工業高等学校

建築科 池原 智宏先生
土木科 梶 邦明先生


北海道札幌工業高等学校

建設産業の求人復調に伴い、高まる2級学科試験の重要性

 


 
北海道札幌工業高等学校
設 立:1916年   課 程:全日制・定時制
生徒数:1,049人  学科数:4学科
建設系:建築科 232人(男子178人女子54人)
    土木科 227人(男子214人女子13人)

 北海道札幌工業高等学校は北海道の建設業界を支える人材育成に力を注いできた。ここ数年は景気の回復とともに建設業界の求人が増加しており、多くの生徒が専門性を生かした道に就職する。それに伴い、建築科・土木科ともに2級学科試験の重要性に関する認識は高まっている。
 建築科では、2級学科試験は希望者のみの受験で、3年生の「課題研究」内で指導する。「ゼネコンで施工管理の仕事をしたいという生徒たちが毎年20名程度、2級学科試験に取り組みます」と池原先生。「進路も決めており、意欲を持ってスタートすることが合格率につながっている。将来の仕事に役立つという気持ちが強いので頑張れるのだと思います」。授業は、長年、2級学科試験指導を担当している教員が主に受け持っている。「その先生が資料を揃え、過去の試験データを電子化してくれています。いなくなると合格率は下がってしまうかも。今後の課題ですね」と説明する。

池原 智宏先生
梶 邦明先生

 土木科でも昨年度までは希望者のみの受験だったが、平成28年度は80名全員が受験する予定だと梶先生は話す。「生徒たちの方から、全員で取り組みたいという要望があったのです」と嬉しそうだ。指導においては担当者を固定せず、科内の教員で分担してきた。全員受験なら「土木施工」「基礎力学」などの関連科目の中でも2級学科試験の内容を解説することができる。「誰が担当しても合格率を維持することができないかと常に考えています。今後は、マークシートを導入して採点を早くしたり、その結果から生徒の分野別の理解度を分析できるシステムを作っているところです」。
 屋外での実習などは寒くなる前に終わらせ、冬は座学中心にするなど、授業の進め方には北海道ならではの苦労もある。就職を目指して入学してくる生徒、保護者の意欲に応えるため、熱のこもった指導を続けている。
 平成27年度、両学科は北海道建設業協会と連携し、在校生の保護者を対象とした現場見学会を実施した。「今の現場はこんなにきれいなのか」「これまで持っていた建設現場のイメージが変わった」と好印象。子どもたちの建設業界への就職に理解を得るために効果があるとして、今後も継続していく考えだ。

(2016年3月23日 北海道札幌工業高等学校にて取材)

 



 

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