人材確保・育成

工業高校キャラバンの開催 Part.2|東京・田無工業/埼玉・熊谷工業

建設産業戦略的広報推進協議会
埼玉県立熊谷工業高等学校
千葉県立東総工業高等学校

未来をつくる君たちへ 建設産業戦略的広報推進協議会では、2014年度の取り組みとして、建設産業の仕組みや魅力などを直接伝えるべく、工業高校の建設系学科1・2年生を対象とした「工業高校キャラバン」を実施しています。12月は、11日(埼玉・熊谷工業)、16日(埼玉・大宮工業)、19日(東京・田無工業)の3校で実施しており、本号では熊谷工業、田無工業のキャラバンについて紹介します。

 キャラバンは、本協議会として初の試みであり、やり方も学校によって若干異なっています。熊谷工業では、生徒からより多くの意見が聞けるように小グループに分かれたディスカッション方式、田無工業では、より分かりやすくするためにパネルディスカッション方式で実施するなどバリエーション豊かなものになりました。今回は、講師として清水建設㈱、大綱建設㈱、㈱JMとパートナー会社の方にお話しいただきました。



 清水建設㈱の安井さんはシールド工事が専門分野。工事協力業者をコーディネートし、管理する立場で現場に携わってきました。
 「入社後初めての配属は、埼玉高速鉄道のトンネルを掘る工事です。日韓ワールドカップが開催された埼玉スタジアムにアクセスするための地下鉄工事でした。その後は、地下鉄半蔵門線、副都心線のトンネル工事など多くの鉄道工事を担当し、自分が手掛けた場所を子どもに見せることができるのが嬉しい」と仕事へのやりがいを語ってくれました。
 大綱建設㈱の早間さんは、清水建設の一次下請として、地下鉄半蔵門線などの掘削工事にシールド工として従事、安井さんとは多くの現場で仕事を共にしてきました。二次、三次下請の作業を統括する立場から「現場では、毎朝8時に朝会(ミーティング)をし、1日の作業内容を確認してから作業に向かいます。このとき、作業員の体調や顔色を確認するなど、健康状態も管理しています。仕事はチームでやりますので、何よりも日頃のコミュニケーションが重要です」と業務の役割などをお話しくださいました。続いて、東日本大震災をきっかけに大綱建設㈱に入社したという1年目の向明戸さんに先輩としてこれから就職する学生にアドバイスをと伺ったところ「学生のときは分からなくてもごまかしてきました。今は自分が前進するために、分からないことは曖昧にせず、その都度分かるまで聞けるようになりました」と語ってくれました。



 ㈱JMは、主に商業施設などの維持管理を担う会社です。エンジニアリング部の中屋副部長は「自分がやりたい仕事と、現実に就く仕事の間には少なからずギャップがあるでしょう。建設業は、お客さんがあっての仕事。自分が造りたいものを自由に造れるわけではありません。仕事への視点をきちんと見定めることが大切です」とアドバイス。また、同社の鬼頭さん、みやび(フランチャイジー)の佐藤さん、ICHIDAI(パートナー企業)の澤田さんの3名が同席し、日頃聞くことができない業界人の本音をお話しいただくなど、貴重な機会となりました。
 鬼頭さんは、名古屋エリアの責任者。「最初の頃は、女のくせにと言われて悔しいこともありました。でも、徐々に認めてもらえるようになって、お客さまから感謝の言葉をいただくと本当に嬉しい」とこれまでの苦労と、それを乗り越えた先にあった喜びについて語られました。佐藤さんは「ものづくりの仕事は格好いいと思う。大変なことが多くても、決して諦めずにトップになってやろうという意識を持続してきました」、澤田さんは「10代でいろいろな仕事を経験し、20代で大工の仕事に決めました。この仕事が好きなので、できるところまでずっと続けていきたいと思う」と、2人共仕事に就き、モチベーションを維持しながら常に向上心を忘れないことの大切さをお話ししてくれました。
 本協議会では、今後は工業高校キャラバンの対象を普通高校にも広げ、また、広報活動を小中学生やその保護者に向けても実施していく方針です。就職を考える時期に、数ある業界の中で建設業界を候補の一つとして考えていただけるよう、本協議会では引き続き建設業について正しい理解と魅力を伝えるために活動をしていきます。

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